畳のリビングがある平屋

一部を畳にすることで、床が柔らかい座り心地と温度になり、心地よく過ごすことができます。冬はこたつが楽しめますし、洗濯物を畳むスペースとしても活用できます。障子はすり下げ障子を採用。障子を下げることで、座っていても外の目を気にすることなくくつろげ、景色を眺められます。南の窓の上部には、室内物干しユニットを設置しました。必要な時のみ竿を簡単に下すことができ、見た目もすっきり。

LDKは建具なく一続きの空間になっていますが、リビングは2方向の壁が柔らかく空間を区切ってくれて、家族の気配を感じながらも、落ち着いて過ごすことができます。額の絵が置いてある少し広めのスペースには、もともとお持ちの棚を新しい家でも使用できるように、棚の大きさに合わせたスペースを確保してあります。

キッチン横に壁厚を利用して棚を設けました。ご家族の写真やお気に入りの雑貨を飾ることができます。反対側の壁にもニッチを設け、背面を奥様お気に入りのモザイクタイル貼りにしました。ブルーが涼しげな印象で、お部屋のアクセントになります。

ご夫婦それぞれのデスクスペースをご用意しました。カウンターテーブルには、解体前のお家の床の間の木材を再利用しました。長年住まわれたお家のなつかしさも感じられる、落ち着いた空間になりました。

収納スペースは床から敢えて浮かせて、お掃除ロボットが置けるスペースを作りました。取り外し可能な板を採用することで、メンテナンス時の取り出しも楽にできるよう工夫しました。

寝室のアクセントウォールには杉の羽目板を採用。木のぬくもりを感じながら眠りにつくことができます。寝室は2方向に建具があり、1つはダイニング、1つはキッチンに繋がっていて、回遊できる間取りになっています。

リノベーション前には沓脱石があったスペースを、ウッドデッキにしました。腰を掛けてお庭を眺めたり、洗濯物干し場所としても活用できます。

脱衣所の収納スペースは、三枚引き戸を採用。3分の2の開口を取れるため、物の出し入れがしやすくなっています。

玄関には姿見を設置し、その中は少し奥吹きのある物置になっています。ゴルフグッズなど外から持ち込む物を収納できるよう土間にして、高さも工夫しました。

元々の和風な雰囲気はそのままに、雨漏りしていた屋根の雨仕舞や、黒土の塗り壁だったものをすべて取り除き発泡ウレタンで断熱改修を行いました。